過去の受賞作品
遠藤先生賞
座る+α
九州大学 / 田代 拓也
[講評]
座る事を誘導する形態の意味を拡張する案である。我々の身体に刻まれた行為と意識の狭間に問いかける興味深い提案であるが、椅子が有するプロポーションに対する拡大操作にもう1歩の工夫が望まれる。分かりやすだけに戦略と戦術を意識的に使い分けることが大切である。
もちろん素材と接合部のディテールが無い事で、新たな行為を生み出すリアリティーへの遡及力が弱くなってしまう。次の機会では「行為と意味」の戦略的統合にチャレンジしてほしい。